優秀なメンバーがさまざまな業界から集まってきているのもオープンワークの強みです。たとえば私が関わった『年収可視化プロジェクト』。年収ページに「年齢別年収」と「職種別年収」を追加しました。年齢別年収は単純に平均したデータではなく、年齢ごとの年収を統計モデルによって推定した「年収推定値と約80%の推定範囲」を表示。単純な平均よりも信頼性の高いデータを提供するためにデータサイエンティストと連携して検討したロジックです。
さらにこの機能をOpenWork上でスムーズに走らせるために、計算処理専用の環境を構築。集計処理はデータサイエンティストが数式やデータの集計方法などといった「骨組み」を検討し、エンジニアが実行環境を構築・整備しました。こうすることによってWeb側からは計算結果を参照するだけなので効率的。自分だけで考えるのではなく、データサイエンティストとエンジニア全員で話しあった結果、最適な方法が検討できるとともにリリースまで短期間で進められたプロジェクトでした。
また、OpenWorkリクルーティングの開発においては、開発チームと一体となったスクラム開発にもチャレンジしています。2週間のスプリント(期間)を設定し、その期間で何を開発するかのプランニング(計画)からレトロスペクティブ(振り返り)までの一連のサイクルを繰り返します。振り返りの機会が増えたことで、プロセス改善が進むようになりましたし、スクラム開始から数ヶ月を経た今では、より効率的な仕様やバグを生まない仕様をエンジニア主体で考えられる開発チームへと成長したと思います。またスクラム導入によってコミュニケーションの頻度・精度の両方が上がり、開発効率も向上しました。最近では不具合の発生も最小限に抑止できるようになっています。
スクラムの導入によって、エンジニアと一緒になって仕様について話す時間が増えたことによる影響も大きいですね。開発チームとのコミュニケーションの機会も増えていますし、メンバー同士での信頼感もより増してきたようにも思っています。開発チームと一緒に会話を重ねながら、既存の仕様や設計を踏まえた上で、より効率的な仕様検討ができるようにもなってきました。さらに、エンジニアが仕様の検討フェーズにも主体的に関わるようなフローとなったことによって、私個人としてもアイデア検討やデータ分析、営業サイドとのコミュニケーションにより多くの時間を掛ける余裕が出てきました。